パニック障害を克服するためには回避の状態をやめ、立ち向かっていかなければなりません。
では、パニック障害でいう”回避”とはどういうことをいうのでしょうか?
パニック障害で言う”回避”とは苦手な状況を避けることを指します。
わかりやすい例で言うと、たとえば、飛行機に乗るのが苦手な方がいた場合、本来は海外旅行が大好きで、本当は飛行機に乗って海外に行きたいとします。
ただし、怖くて乗らなかったとする。この場合、「飛行機に乗ることを回避した」と言います。
もう少し細かい例で言うと、パニック発作が起こりそうになったことに対し、呼吸法などをした場合、これはパニック発作を回避した、ということになります。
また、同じく、パニック発作が出ている時に、呼吸法などでしのいだ場合、これもパニック発作を途中で回避した、ということになります。
もしかしたら、あなたは発作を回避できたのであれば、それはよかったのではないか、そう思うかもしれません。確かにその要素もあるでしょう、その時は回避できてよかった、ということになります。ただし、発作を回避したことで、あなたは「発作が無害であること」を知るチャンスを失っていることに気づきますか?
パニック発作は10分をピークに60分もすれば自然とおさまっていく、
その時は不快だけれども精神的にも肉体的にも何の問題も残さない、安全なものです。
ただ、発作を回避することで、本当に無害かどうかを確かめることができないのです。
すると、どうなのか、どんなに発作を回避する手段を身に着けても、あなたの中には「発作=怖い」という関連付けが残っています。ある環境において発作が出ないという関連付けが消去されても、発作は怖いという関連付けは残ったままになってしまうのです。